現場の教師はこんなに大変!

2020.09.10

昔、先生は聖職者と言われた。聖職者に匹敵されるくらいに敬われていたという証拠であろう。今は時代も変わり「聖職者」という言葉は、教育現場では聞かなくなって久しい。にもかかわらず、現代でも先生の仕事は聖職者そのものである。

子供たちは8時過ぎに登校。なので先生は8時前には出勤しなくてはならない。ということは、先生は6時半、7時頃に自宅を出る。学校に着けば校門での見守り、貼りだす掲示物の作成、黒板の記載、配布物の確認などやる事はたくさん。教職員の朝会をやり一日のスケジュールを確認し各教室へ。午前中の授業では宿題や連絡帳の確認がこの間に行われる。テストの採点、児童との面談といったイレギュラーが入り込んで来る日は大変。12:30~13:50頃 給食(昼休み)。現在配膳はコロナ感染予防の観点から先生が一人で行う。この後掃除。午後の授業は6時限目まで続く。児童の帰宅(3時半頃)後、休憩(45分程度)。退勤までに翌日の授業準備から事務作業、部活動また学校全体の校務など、規定通りの時間に退勤できるのは稀。17時30分が勤務終了時間だが、大抵は19時過ぎまで仕事。この平均的な仕事時間だけとっても10時間以上も働いている。残業時間80時間以上は公立小学校で56.4%、公立中学校で64.3%(NPO法人 共育の杜 『教育改革-2020.com 』調べ)と二人に一人以上が過労死ライン越えという現実である。法律上では月45時間以内と定められている。

教師の仕事はなんなのだろう。考えられない業務が日本の教師にはあたかも当たり前のように与えられている。朝の出迎え、掲示物の作成、給食の配膳、掃除、部活動、子供の健康管理、保護者からのクレームなどなど、およそ教師の業務を越えたものを当たり前のように教師にさせてきた。勉強を教えること以外のものは、欧米先進国では専門のスタッフがいて、決して教師は行わない。保護者のクレームは主に校長が受け、対応処理をしている。授業以外に色々な業務を付加してきたため、多くの優秀な教師が潰れていっているのではないだろうか。

高度成長期に「でも・しか先生」という言葉があった。「先生でもしようか。」「先生しかなれない。」という意味で、教師という職業を卑下した言葉で使われた。今のままでは優秀な学生は逃げ、優秀でない学生が「先生ならなれる。」「先生しかなれない。」になり新しい「なら・しか先生」が増えるのではないだろうか。教育大国日本はこれでいいのだろうか。

国はこの5月に教員の負担を軽減するために教員3,100名、学校の事務作業や清掃などをするスクール・サポート・スタッフ20,600名を追加すると発表。本当にこれだけで教師の負担は解消されるのだろうか。ちなみに全国に小学校19,526校、中学校10,143校ある。(令和2年度)

 

CONTACTお問い合わせ

TEL 03-3237-9801

9:00~18:00(土日祝祭日は除く)