COLUMN

コラム

2020.06.19

学校経営に対する「親の意識改革」

弊社のリモートワークも今月いっぱいで終了。人生初めての経験、長い新しい仕事の取り組み方であった。離れた距離でパソコンの画面をお互いに見て、会社の仲間や得意先と仕事を進める。歯がゆい部分もあったが、思っていた以上の効率性も感じた。きっと、これから私たちの働き方を考え直さなければならない時代へと突入していく予感がしてならない。

都内の小・中学校も徐々ではあるが、子どもたちが元気そうに通学する姿が見え始めた。各学年・クラスを午前・午後に分け少人数での授業開始である。給食も始まり、お母さんたちも少しホッとしていることだろう。この約3ヶ月、公園や広場で子どもたちの姿をほとんど見ることがなかった。やっと公園や広場にも多くの子どもたちが戻ってきて元気よく遊び始めた。今まで感じたことがなかったが、やはり子どもたちが元気な姿で登校する様子は、社会の健康バロメーターのように見えてならない。

しかし、これからの学校経営はどうなるのだろうか。授業の遅れ、学内催事実施、子どもたちの指導、受験対応など多くの課題が山積みの状態にある。物理的な問題だけでなく子どもを預かる上で、精神的な問題への対応も迫られる。新型コロナウイルス感染騒動以前でも、先生方の業務は目一杯で行われてきている。余裕をもった授業、学内活動がしにくくなっているのが実情。

前にも書いたが、今の親は子どもを学校に任せきりでほとんどの事に無関心。ただ委ねるだけ。新学期のPTA役員決めひとつとっても、学校への協力が乏しかった。自分たちの言動は棚に上げ、子どもに何かあると責任だけを学校に押し付ける変な慣習が定着してしまって来た。

今回の新型コロナウイルス禍で実感できたように、教育全体的に関わる大きな問題の解決には親の協力は必要不可欠。個々の家庭により事情はあるだろうが、親の協力なくして学校経営は成り立たないことが証明された。これから、子どもは学校を中心にその親とその地域とが連携して育む必要がある。家では子どもに「お手伝い」の習慣を親として教えているのだから、有無を言わず、その親は「学校のお手伝い」を出来るところから、率先してやってみてはどうだろう。自分の子どものために学校に対する「新しい親の意識改革」が必要なのではないだろうか。

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